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板金加工・溶接の外注先を選定するときに意識する重要ポイントとは?

板金加工・溶接の外注先を選定するときに品質面で不安があったり、信頼できる協力会社が見つからなかったりで頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。

信頼できる協力会社を見つけられると安定した品質で製造できるため、良好な取引関係を気づくのはいろいろなメリットがあります。

本記事では板金加工・溶接の外注先を選定するときにポイントについて解説するので、気になる方は参考にしてみてください。

板金加工・溶接の外注先を選定する際の4つの重要ポイント

板金加工と溶接の外注先を選定する際には、明確な基準を持って評価を行うことが重要です。

特に製造業の現場では、品質の安定性と納期の確実性が重視されます。

外注先の選定を誤ると、製品品質の低下や納期遅延など、深刻な問題につながる可能性があります。

設備・技術力の評価方法と確認すべきポイント

外注先の設備・技術力を評価する際は、保有設備のリストだけでなく、実際の加工能力を確認することが重要です。

最新鋭の設備を持っているかどうかよりも、必要な加工に適した設備を適切に運用できる技術力があるかどうかを重視します。

具体的には、加工可能な材質や板厚の範囲、溶接方法の種類、精度管理の方法などを確認します。

設備のメンテナンス状況や作業者の技能レベルも重要な評価ポイントとなります。

熟練工の在籍人数や技能資格の保有状況も見逃せない要素です。
特に溶接に関しては、JIS資格の保有者数や、実際の作業実績を確認することが推奨されます。

さらに、設計支援能力の有無も重要な判断材料となります。
製品の設計段階から加工方法の提案や、コストダウンのための設計変更提案ができる協力会社であれば、より付加価値の高い協業が期待できます。

品質保証体制の具体的な判断基準

品質保証体制は、実際の品質管理プロセスを確認することが重要です。

検査設備の保有状況や検査員の配置、不適合品の管理方法、トレーサビリティの確保など、具体的な管理体制を評価します。

品質マニュアルや検査規程の整備状況、検査記録の保管体制なども入念な確認が必要です。

特に重要な製品に関しては、材料証明書の管理体制や、溶接条件の記録管理体制なども評価のポイントとなります。

加えて、測定機器の校正記録や、検査員の教育訓練記録なども確認することで、品質保証体制の実効性を判断できます。

過去の不適合発生時の対応事例や改善活動の実績なども、重要な判断材料となります。

納期対応力を見極めるためのチェックリスト

納期対応力は、単純な生産能力だけでなく、生産計画の立て方や進捗管理の方法も含めて評価する必要があります。

生産管理システムの導入状況や、進捗管理の方法も重要な評価ポイントです。

特に、工程管理ボードやスケジューリングソフトの活用状況、日次での進捗会議の実施状況などを確認することで、実際の納期管理能力を判断できます。

急な仕様変更や数量変更への対応力、繁忙期の処理能力なども重要なポイントとなります。

また、協力会社のネットワークの有無も見逃せません。
繁忙期の外注先や、特殊工程の委託先を確保しているかどうかで、納期対応力に大きな差が出ます。

納期遅延が発生した際の連絡体制や対応方針についても、事前に確認しておくことが望ましいです。

適正なコスト競争力を判断する方法

コスト評価では、単純な見積価格の比較だけでなく、総合的なコストパフォーマンスを判断することが重要です。

材料費、加工費、運送費などの内訳を確認し、適切な価格設定になっているかを評価します。

材料の調達力も重要な評価ポイントとなります。複数の材料メーカーとの取引実績があり、市況に応じた最適な調達ができる企業であれば、コスト競争力の維持が期待できます。

また、省人化設備の導入状況や、作業効率化への取り組みなども、中長期的なコスト競争力を判断する上で重要な要素となります。

数量変動による単価の変動幅や、コスト削減提案の有無なども重要な判断基準です。

まとめ

板金加工・溶接の外注先を選定するときには明確な判断基準を持つのが重要で、一つひとつの部分にこだわることが品質の安定性や納期の確実性にもつながります。

それぞれの企業によって保有している設備や持っている技術などが違うため、製品に合わせて外注先を選定するのも有効な方法です。

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